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about『NEWS』

NEWS「STORY」私的ライナーノーツ

STORY!聴けば聴くほど最高のアルバム!!!

注意ですがこのライナーノーツは超私的なものになります。私個人の自由な解釈でしかありません!ご了承頂き、お読みいただければ幸いです。

では、お願いします!

 

1.STORY

   今回のアルバムのリード曲。NEVERLAND、EPCOTIA、WORLDISTAは3曲とも曲の雰囲気も似ていて、メロ構成も一緒。STORYももれなくこの決まりに準じたものになっていました。まさにこれまでの集大成!すごいテーマパーク感。色んなところに「N」「E」「W」のサウンドやら、歌詞やらの要素がコーラスや歌詞自体にも散りばめられていて、気付く度ワクワク。

驚異は待ってる この世界は誰のモノ

声あげた2003 / そして僕ら2020

想像ヲ超エタ imaginary

聞き流すと気付きづらいが、この3つ、何処かで聞いたことがあるぞ…!こんな風に歌詞に相当遊び心が効いています。コーラスにも大注目です。点(N,E,W)が線(NEWS)になるように続くSTORY。時は満ちましたね!!

 

 

2.SEVEN

 おなじみヒロイズムさんの楽曲。従来のアルバムにも収録されてるC&R曲。疾走感抜群でこれからライブ始まるぞ!という気持ちにさせます。この曲にも「探した7つの希望」やら「7つの惑星の下」等、これまでの作品を彷彿とさせるワードが入っています。

個人的には「途切れた願いの続きを 削られても 終わりじゃないんだ 聞かせてほしい」で結構グッときます。途切れた願いは脱退による活動休止時期、削られたのはメンバー。でも終わりじゃないんだと、ファンの君たちの声を聞かせて欲しいと。そう力強く言われたらもう!!ヘイ!ヘイ!

ちなみに4+7は11。4人になる前のアルバム数は4枚。あとはNEWSのメンバー数も表しているのかも。今回がNEWSが4人になって7枚目のアルバムになります。つまりNEWSデビューから換算すると(ベスト盤除く)STORYは11枚目のアルバムなのです。エンジェルナンバーという観点から見ると11は「素晴らしい始まり」を表しているそう。NEWSにぴったりですよね。他になんか意味あるのかなあ?

 

3.SUPER STAR

   TV露出も多く、アルバム曲の中では一番聴き馴染みのあった曲。NEWSお得意サッカーソングですね。今回は落ち着いた曲調になっていて、大人の貫禄を出してきたなって感じです。サビの伸びやかなメロディは爽快感があっていいですよね。ますラップのところで英語の部分の頭文字がSTORYになってるのは皆さんも気付かれてるはず。ファンにしか分からない仕掛けはなんだか嬉しいですよね。

 

4.We Never Gave Up-Interlude-

 

5.何度でも

   NEWSとしてはまた新しいサウンド使いと雰囲気の曲。良い意味でジャニーズっぽくない!向井太一さんとお馴染みタクタカさんの手掛けたとてもおしゃれなものになっています。それにしてもなんでこんな歌詞書けるんだろう。本当に不思議。この曲はアイドルグループ「NEWS」としての今日までの軌跡を歌っています。「襲う不安も いつしかバイバこのメンバーでやっていけるのかなって悩んでた時期は今や消え去り「残る仲間たちとWalk on the road」と綴っている。そして続くBメロ数字の登場する歌詞は9で終わってる。言わずもがなNEWSデビュー時の人数ですよね。「今も思い出すけど」それはもちろん去った者であっても、残された者にも、きっと一生忘れることのない日々です。それを大切にしつつ「変わらずにいてくれた君」のおかげで「何度でも」立ち上がれると言っています。

ただいまと言える場所 無くしたくないよ」これはコンサートのことでしょうね。来年も、そのまた来年も、同じ場所に会いに行けることが当たり前じゃなかった時があった彼達が歌うからこそ、このフレーズはじーんときますね( ;  ; )

何度でも 何度でも 僕たちは進んでいける 悲しみや 別れさえ笑顔に変えるから」NEWSと共に、同じ時代をメンバー達と同じ気持ちで歩んできたファンへ向けた一面も感じる歌詞です。

 

6.What is Love -Interlude-

 

7.STAY WITH ME

   この曲は一足先に少プレで披露された楽曲です。この曲はeillさんという20代の女性のシンガーソングライターの方が提供された曲で、これまでのNEWSとはまた違った雰囲気の素直で可愛いラブバラードになっております。恋について歌った曲で、メロディラインが素敵なのに加えて、ストレートな表現で綴られた歌詞が、私の心を鷲掴みにして離しません…。

自分のペースが崩れるほどの大きな恋を目の前にして戸惑っている様子が可愛いですよね。最後には「なにもかも君のためでいい」とまで歌っています。自分の大好きな人に歌って欲しいような曲ですね。メンバーの歌い方もとても素敵です。優しいんだけど、何処かちっぽけなように思えて、でも力強い。圧倒されて泣きそうになります。

 

8.Perfect Lover

   この曲は前作WORLDISTAで「Digital Love」を手掛けたグループでの楽曲。聴く前からもう良いって分かります(笑)フワフワした電子音で始まります。全体的にVaporWaveやlo-fi系っぽいサウンドが織り込まれていて本当におしゃれ〜!!ちょっと懐かしい感じの曲調に仕上がってますね。古びたラジオから流れてきそうな感じ。

Aメロに突入した瞬間からのメロディーやビートの刻み方が初期のm-floみたいでギュンギュン来ました。歌詞も可愛いし天才!英語が織り混ざっている感じがこのグループの楽曲っぽい。2番のますラップ「(Yeah Feel it Feel it)」の入り方とか凄いVERBALっぽいなぁー!かっけえ!君は完璧な恋人、なんてほんとラブラブなカップルでハピハピな曲ですね!!前トラックのSTAY WITH MEとはまた全然違うジャンルのラブソングになってます。改めてバラエティに富んでいて聴いていて飽きないアルバムです。

そしておしりにクイズが突然始まります。このトラックに入ってるんですよねえ!なんか意味があるのかな。「うなぎ。」「ライオン。」可愛い。笑笑

 

9.Love Story

   ラブラブ続きで幸せな気持ちになる流れですね…!!この曲については特筆することはなく、ただもう心から本能的に大好きすぎる曲です。NEWSとファンのラブソングという色よりは、少し現実よりの好きな人との曲っていう雰囲気の方が大きいかな?

今日は今日の 明日は明日の 君にそうずっと 恋をする」素敵な歌詞ですよね。つまり永遠にその人に恋をしていくっていうことですから。ずっと新鮮な気持ちを与え続けてくれる。…なんだかやっぱり NEWSのことなのかな!(笑)WORLDISTAツアーではツアーパーカーで歌いましたが、次はどんな演出で歌ってくれるのでしょうか!

 

10.Commitment-Interlude-

 

11.エス

    おお急にカタカナ。今回のSTORYのエスかなあ、なんて呑気に構えてたらとんでもないバチクソダークネス爆イケソングをぶち込んできました。今回は比較的マイルドなアルバムなのでエスの登場は実に突飛で面白いですよね。EPCOTIAの「Black Hole」、WORLDISTAでは「FIGHTERS.COM」や「CASINO DRIVE」などを手掛けているNEWS爆イケソングの申し子であるAKIRAさんが手掛けております。

ゴリッッゴリのますラップで始まりお次は手越さんの妖艶で悪めの高音を響かせ、サビはシゲのファルセットと慶ちゃんのオク下ユニゾンチャラいC&Rを盛り込む等、何ともバチバチな流れになっている。全体的に悪い雰囲気が漂いまくっております。サウンドはヘビー系のhip-hopっぽい感じ。

途中ちょっと洋楽チックなサウンド感になっていますね。分かりやすくいうとBillie Eillishみたいな。ブンブン重たい音に低い声載せたり、逆にファルセットみたいな掠れた声載せたりするような所がとにかくオシャレすぎるなあ。オクターブで遊んでる感じがいい〜!所々吐息の様な効果音も入っていて、ちょっとエロめ。そして最後の問題発言「君のこと かき混ぜたいんだ」いや、シゲ、どこを????ちなみにこのエスは「sadistic」のSらしいですね。ヒエーーー

 

12.トップガン

    キャッチーなフレーズに少しハードボイルドなミュージックで、これぞまさにNEWSの世界観!というような曲。軽快なギター音に胸が踊ります。世界観は「EMMA」に似てるけど、より爽やかな感じかな。それにしてもNEWSはちょいワル女に翻弄させるのが好きですよね。WORLDISTAツアーでは「CASINO DRIVE」の鳥モチーフの衣装での歌唱でしたが、今回はどんな衣装で歌うんだろう!!

 

13.Prime Time of My Life-Interlude-

 

14.君の言葉に笑みを

    人の声で始まる何ともトリッキーな楽曲。最初びっくりしました(笑)これはSTORYプロジェクトで募集した自分の夢の音声ですね。聴いてるうちに慣れてきました。なんならちょっと感動するくらいになりました(笑)

この曲は本当にヒロイズムさんらしい、優しい内容の曲です。ビートやテンポがどこかLove Storyに似てますね。ミドルテンポでゆったり聴く様な感じです。カッコ書きのところは恐らくみんなで歌うのかな?「夢の国を出て 宇宙の果てまで 想像するのさ」「夢に描くまま 心にNEGAEVA 扉開くから」歌いながら泣きそうになる歌詞。3年前、NEVERLANDを出た後に2年前に宇宙旅行へ。去年はバーチャルな世界で想像を膨らませていた自分を思い返しました。あの楽しかった3年と重ねてしまいます。きっとツアーでは最後の方に歌うんだろうなあ。「HAPPY ENDING」の時みたいに泣いちゃうんだろうなあ。本当に幸せな空間ですよね、NEWSのコンサートは。

このままずっとNEWSと共に「醒めない夢の中へ歩き続けさせて欲しいなって改めて思いました。しんみり今までを思い返した後には「笑顔絶やさぬように 涙 忘れぬように」進んでいこう、という前向きな気持ちになるような。そんなNEWSと私たちの応援歌です。

 

15.クローバー

    さて、遂にこの曲!NEWS作詞作曲。これまでも「愛言葉」「Strawberry」とNEWS4人作詞作曲の作品がありまして、本当にどれも素敵な楽曲ばかりなのですが、今回の曲名は「クローバー」。四つ葉のクローバーは幸せの象徴として知られていますね。愛情、誠実、希望、幸運の4つが1つの葉として存在する。まるでNEWSを象徴しているよう。これまでもNEWSの中でクローバーシンボルは色々なところで使われています。

さて、この曲は「希望〜Yell〜」マッシュアップになっています。歌詞にも所々「希望〜Yell〜」を彷彿とさせるワードが盛り込まれていて、コーラスもそのまま使われています。大人になった彼達からのエール。あの時デビューして間も無い頃にがむしゃらに歌っていた「希望〜Yell〜」から、今や歌詞やメロディー全てを自分たちで考えて1つにし昇華させた、今の彼達なりの「希望〜Yell〜」へ。

まずはまっすーのパートから見ていきましょう。とてもまっすーらしい優しい言葉選びで綴られた歌詞。まず「優しい君が探してた場所」。優しい君はファンのことですね。メンバーが変わってもその都度受け入れてくれて応援してくれた君です。そんなファンが最終的に探していたのは「僕らの愛したココ」つまり4人のNEWSだといいなという事を伝えます。そこを逃げる場所にしてもいいし、辛くさせる場面があるなら聞かなくてもいいと。ただ、NEWSの曲で言葉で、少しでも何かしらの障害や辛い事からファンのみんなを守れるならいつでもここに来て、俺に甘えていいんだよと突然まっすーっぽくない強めの口調で言っています。包容力…(涙)!!!「晴れたら〜からはこれまでの4部作を表していますね。東西南北に合わせてこれまでの旅を振り返ります。「枯れないクローバー」はNEWSのことかな?全体的にまっすーのような朗らかな歌詞になっていて、優しい気持ちになります。

続いてシゲのパート。シゲはポエトリーリーディングという形態を使っていますね。ちなみにポエトリーリーディングとは簡単に言うとリズムに乗らなくていい、韻を踏まなくていいラップのようなものです。つまり歌詞を朗読するように伝える手法のこと。DAOKOやmorohaを聴くシゲにとってみたらポエトリーリーディングは興味深く、やってみたかったものだったのかも。そして今回はそれに合わせて情景が思い浮かぶ歌詞にしたのかもしれないですね。私たちが挫折したときややりきれない事があったときに、優しく誠実に寄り添うような内容の歌詞。シゲ自身、このような事を乗り越えてこれた経験があるから、だから君もきっと大丈夫だよって、そう伝えてくれているような気がしました。「どんな夜だって超えられるから」「見上げた先に光はある」と。だから希望を持ち続けて欲しい、NEWSと約束しよう、と締め括ります。感動。

慶ちゃんのパートはラップで綴られます。ここでは”君の心にいたい、いさせてほしい、そしてこの愛で幸せにしたい。”という事をしきりに伝えてくれます。□♡△○(4つ)の愛とファンの愛、合わせて1つになる。これはコンサートのことかな。これが永遠に慶ちゃんにとっての居場所であり、そして同じく私たちの居場所だからと綴ります。慶ちゃんらしいファンに向けられた愛情たっぷりの歌詞ですね。「子供の頃の自分に これが愛って伝えたいんだ」と言っていますが、慶ちゃんにそう思わせられたのであれば私たちも嬉しいですよね。とてもあったかい気持ちになりました。

そして締めを飾るのは手越さん。ラップが続いた後、手越さんがメロディーで締める。この流れどこかで…なるほど「Share」っぽいですよね。感情がブワッとこみ上げます。「の日僕ら 偶然出会い まぶしい 毎日が始まり」NEWSの始まりの事を歌っていますね。ここはきっと、メンバーに対してはもちろんのこと、ファンにも向けられているフレーズだと思います。STORYの初回盤についてくるDVD「NEWS STORY RADIO」で、”みんなはNEWSの事をどういうタイミングで知って、これまで応援してくれているのか”と話してる場面がありましたし、手越さんは誰よりもファン愛が強い人ですから、きっとそんな気持ちも込めてるのではないでしょうか。そして「千の悲しみや別れ乗り越えて 永遠に君に幸あれ」この歌はそう締めくくります。メロディーも希望と被るように重なり合います。前途多難な今日までを乗り越え過ごしてきたNEWS。「希望〜Yell〜」がリリースされた16年前と同じように今、私たちに「君に幸あれと歌ってくれているという奇跡を改めて噛みしめました。

この4部作の締め括りを境に、これまでの大きな感謝とエールを、メンバーはもちろん私達へ伝えてくれるようなそんな曲でした。

大切な曲がまた増えましたね!

 

16.NEWSTORY

作詞作曲ヒロイズムさんによる、このアルバムを締める大事な曲。クローバーからの流れが秀逸すぎる。雰囲気の受け継ぎが素晴らしい!この曲はイントロなしで、手越さんの「何度 夢に敗れ 夢にはぐれ ここまで来ただろう」という力強い歌い出しにより始まります。少し「フルスイング」のような感じがしてグッと目頭に込み上がるものがありますよね。この人生が、この一度しかない時間の流れが、あなたの物語。つまりSTORYだと伝えます。「大事なもの失うたび 僕らはまた途方にくれて」NEWSを連想させるフレーズ。何が正解なのか、漠然とした不安と悲しみの海に放り出された4人。「人は出会い、別れてく 過ぎ去っていつかまた出会う」そのあと、このように人との巡り合わせについて歌います。綺麗な一本道で歩いていく人生なんてどこにもない。いろんな分岐点や脱線や、険しい山があれば楽な谷もあったり、そうやって曲がりくねり続けながら、どんなに疲れる道でも、苦しみながら歩き続けなくてはいけないと、NEWSが体現してくれていることを改めて感じるワードですね。そして自分のしてきたこと、思っていることの中には「他人(ひと)に言えないこと 言わないこと 胸にあるだろう」と言っています。しかし何処にも下ろせない荷物なら、もう自分で抱えて生きていくしかない。それも全部背負い込んで、この人生を進んでいくしかないんだと強く訴えています。この歌はとても力強い応援歌になっています。

NEWSを見てると、どこか自分の人生に置き換えたくなる時がある。もし、私が今属しているコミュニティがなくなったら、どうするんだろうか。どうやって立ち直ってどうやってまた歩き出すんだろうと。安定した居場所は心地いい。比較的平らでまっすぐ歩けて疲れも少ない。でも、ずっとそれが続くわけじゃないんだよと。環境は変化していくものだから、と指南してくれます。もちろんそこには別れがある。それに伴う涙もある。悲しみも、傷つく事もある。でもそれを何とかして乗り越えなくては、自分はおろか、周りを幸せにすることもできないんだと。「希望のバトンを 未来へ繋ぐ」意味はここにあるだろう、とこの曲を通してNEWSが伝えてくれます。

 

 あとがき

このアルバムを通して聴いて、私たちに伝えたいこと。それは「人生」なのではないかなと、思いました。

これまで「圧倒的ファンタジーな3部作を体言してきたグループが最後に私達に伝えたかったことは「圧倒的リアル」。

現実から出発して、この3年で色々な冒険をして、またこの現実に戻ってきた。つまりこのアルバムの楽曲は極めて私たちの生きている所の近くにあるということ、そして、その説得力はNEWSというグループが歌うからこそに湧き出るものだと思いました。

まるでひとつのドキュメンタリードラマを見ていたかのような、そんな気分にさせるアルバムでした。

お付き合いいただきありがとうございます。