NEWS「音楽」私的ライナーノーツ≪1≫
満を辞して世に放たれた NEWSの新アルバム「音楽」。
シングル曲がここまでたくさん入っているアルバムも久々のような気もしますね。
曲を聴いて感じたこと、考察などを残していきたいと思います。
3人になった NEWSが私たちに真っ先に伝えたかった事はなんなのだろう。
1.TRIAD
晩年のNEWSアルバムにはリード曲が備えられており、今回もしっかり「音楽」のコンセプトや世界観に素早く没入できるような楽曲になっている。YouTubeにて先行で公開された楽曲だったが、ほんとにびっくりした。なぜこうも期待をゆうに超えてくるのだろうこの人たちは。刷新的な映像の構成、楽曲の素晴らしさから「これぞ NEWS」はありながらもどこか次のステップに踏み出した気がした。
小山さんの演奏するピアノからスタート。そこからメンバーが演奏する楽器が色々な音色を奏でる。そしてティンパニーで盛り上がったあと「いつだって僕らは待ち焦がれていた」と増田さんが斬り込む。もう、ゾワワーーー!!君の声が聞きたかったんだよ私たちは!会えてないけど、やっと会えたね、みたいな気持ち!笑
この曲は疾走感もありかなりポジティブな楽曲に仕上がっている。3人がいかに前向きに NEWSを捉えているかというのが伝わってくるよう。歌詞も NEWSの楽曲を彩ってきた単語や情状が散りばめられており、ワクワクと楽しさ、何度でも何度でもそれを感じたいと思わせるような。さながらパチパチキャンディーのようだと思った笑
「ずっと歌い続けていたいんだ 共に」
STORYコンサートの、1番最後の増田さんの夢の事をふと思い出し、感情的になる。
そして最後は3人の三和音[triad] で締めくくります。
2.LOSER
NEWSの今までの応援歌と比べてもかなり力強くエモーショナルな楽曲になっている。クラップ音やコーラスもふんだんに使われておりなんだか元気が出る曲。LOSERでいいなーと思う部分はシゲの高音。無理なく伸びやかであり力強い!多忙の中で本業である仕事を忘れていないプロ意識と、それを表に出さない格好良さ。
3.カノン
蓄音機のノイズが混じるレトロなイントロからスタートしたのは NEWSの代名詞とも言える「夏エモソング」!パッヘルベルのカノンがサンプリングされておりどこか懐かしさを際立てます。この曲、歌詞の所々に「エンドレスサマー」や「イノセンス」などのストーリーとどこか繋がっている雰囲気も感じられませんか?しかしこれらより更に信念や覚悟を感じられる、情熱的な歌詞になっています。エンドレスサマーの「今の自分が 思うような自分じゃなくても 扉はきっと あの夢に繋がっているから」という歌詞がありますが、こちらの楽曲のサビにある「思い通りじゃなくても 遠回りして 口笛吹いて 歩いて行ける」と綴られていて、あの時の気持ちが確固たる決意のように変わった気がして涙。ちなみにカノンには種類が色々あるのですが、パッヘルベルのカノンは3つのバイオリンが同じ旋律を演奏しており、それに伴奏がついたものです。3人がバイオリンだとしたら、伴奏は NEWSを支えるスタッフやファン。色んな時代を重ねて深みが増していく NEWSにピッタリの選曲だと思いました。
4.ポリリズム
ピコピコキラキラソングきたー!リズムゲームのような雰囲気が漂う(リズム天国みたい笑)この楽曲。よーく聴いていると「星」に関する単語が頻出しますね。タクさんの名前にも☆あるし…笑 NEWSにとって星は切っても切れない縁がある気がします!そして今回のアルバム「音楽」では特にそれが目立っているような。いないような。後々わかるのかな?歌詞の音ハメも秀逸でクセになる。
曲調はポリリズムというだけありなかなかトリッキーなビートの刻まれ方をしている。拍の一致しないリズムを同時に演奏するのがポリリズムというそうだが、どこか居心地の悪いような、それがなぜか気持ちいいような。そんなガチャガチャした中にシンプルにスッと届く NEWSの声…そんなチグハグな雰囲気が楽しい楽曲です。
次へ続く。