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about『NEWS』

NEWS「音楽」私的ライナーノーツ≪3≫

ライナーノーツ、第3弾です。

※こちらは、超私的ライナーノーツです。個人の考察や感想を述べたものになります。

 

≪1≫はこちら↓

 

このあたりから、アルバムがより深みを増していきます。

目頭が熱くなるような展開が待っています・・・。

 

 

9.KMK the boys rock you all!

 まじでこの曲のジャンルなんて言ったらいいのかずっと探したんですがピンとくるものがなく・・・ワールドミュージックのような、ミュージカルや映画音楽のような、またブラスロックとも違う。ぱっと頭に思い浮かんだのは東京ディズニーシーで公演されていた「レジェンドオブミシカ」というショーの第6章の曲。壮大なパーカッションでリズミカルに演奏され思わず手拍子をしてしまうような楽曲で、そのビートを彷彿とさせる雰囲気を持った曲だなと思いました。つまりはエンターテイメントショーのような楽曲だと言えますね!今回のアルバムのテーマにもかなりマッチしたものになっています。
rockは「揺さぶる」という意味を持っていますので"rock you all"は「みんなの心を揺さぶるぜ!」といったところでしょうか。3人が周りの者たちに何かを揺るがすような影響を与えながら邁進していく姿が思い浮かびます。歌詞には NEWSの在り方や情状が綴られており、明るくハッピーな曲なのに無意識に感動してしまうのも頷けます。叫び声を聞かせて!と、このコロナ禍にはグッとくる歌詞も入り混じっていますね。ライブの演出が楽しみ!

 

10.カナリヤ

 この曲は3人が再始動したとき、24時間テレビで披露された楽曲でした。歌詞の内容から現体制の NEWSを揶揄したものだと見て取れますね。カナリヤは愛玩鳥というくくりや小さい体から、か弱い鳥の代名詞として登場することが多い鳥です。そのカナリヤが途方に暮れて羽をたたんでうずくまっているという描写が歌詞中に描かれています。新体制となりNEWSの3人は最初から諦めずに居ましたが、大丈夫っしょ全然いけるいける!みたいな素っ頓狂に明るいテンションではなかったはず。またファンもどこか不安を抱えてしまった瞬間があるのではないでしょうか。正直この先どうなるかというのは分からない状況だった事は明らかであり、底抜けにポジティブな描写はあまりにも"リアル"ではなかったと思います。そこはしっかり赤裸々に、ズタボロのカナリヤを提示した上で「もう一度飛ぶ、夢を見て」「大丈夫と 泣いている」と諦めてはいないよ、大丈夫だよ。と伝えてくれている。そして最後の一行では「泣いている」から「歌っている」と今後のNEWSの活動を示してくれています。 カナリヤは大人しいけど、自立心がある鳥です。改めて、 NEWSの曲は NEWSと共にあることを実感しますね。

 

11.走れメロスのように

 いやー…ほんと何からお話ししたらいいか。本当に素朴で愛のこもった歌詞。周りがどうこういうというより、もうほんとそのままの意味なんですよ。その歌詞のままの意味。ただシンプルに武田鉄矢さんは NEWSに成し遂げて欲しいことを伝えていて、そしてそれを本人たちが噛み締めて歌うことに全ての意味がある歌だなあって思っています。3人に向けた大きな大きな応援。そして幸せを願う歌。この曲はきっと、いつか3人が納得して長い長いNEWSというコースを終える時、全員が清々しい思いでいられるようにと願って書かれたものなのではないかなと、私は思いました。

走れメロスって人間の弱い部分ってのも意外と見え隠れしている作品で、まあ一見すると美しい友情物語だけど、最初から最後まではそれだけじゃなく、挫折や葛藤があってたどり着いてますよね。つまり綺麗事だけじゃ済まない部分がこれから先もきっと起こるだろうと。そんな時はメロスのように「精神力」で走り抜けろよと教示してくれているような。この3人にならそれができると言ってくれているような。

それは周りの人(友)のために。あと何より、自分達のために。

 

 

続きます。